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【屋根解説】スレート屋根とは?

塗装の豆知識 2023.11.16 (Thu) 更新

長野県松本市の皆さんこんにちは。 
長野県松本市の外壁塗装&屋根塗装専門店の サンテクペイント です。

 

「屋根解説」シリーズ、前回は瓦屋根について解説させて頂きました。

引き続きシリーズ担当の佐藤より、今回はスレート屋根について解説します。

日本でのシェア率が高いスレート屋根ですが、近年では金属屋根の方がシェア率が高くなってきています。

そんなスレート屋根には、どんな特徴があるのでしょうか?

 

   ↓ ↓ ↓ 前回の瓦屋根の解説はコチラ ↓ ↓ ↓

【屋根解説】瓦屋根とは?

 

目次

1.スレート屋根とは?

 └  セメント瓦との違い

2.スレート屋根の歴史

 └  アスベストとは

3.スレート屋根の種類

 └  平板スレート

 └  厚型スレート

 └  波型スレート

4.スレート屋根の特徴

 スレート屋根のメリット

 スレート屋根のデメリット

5.まとめ

 

1.スレート屋根とは?

スレート屋根は日本では多く見かける屋根材ですが、スレートとは本来粘板岩(ねんばんがん)という意味で、

ヨーロッパなどでよく使われている天然の岩石で作られた屋根のことを指します。

日本で一般的にスレートと呼ばれている屋根は、本来のスレート屋根に似せてセメントで作ったものがほとんどで、

ヨーロッパに多い粘板岩で作られた屋根を天然スレート、日本に多いセメントで作られた屋根を化粧スレートと呼びます。

天然スレートは高い耐久性をもちますが、高価な石を用いるため施工費用が高く日本にはあまり普及していないので、

日本では基本的にスレート屋根=化粧スレートという解釈で問題ありません。

セメント瓦との違い

スレートは、セメントを主成分として繊維を混合させて強度を高めたもので、5~10ミリ程度の厚みです。

セメント瓦はその名の通りセメントを主成分に砂を混ぜたもので、10ミリ以上の厚みがあります。

2.スレート屋根の歴史

スレート屋根は1990年代に圧倒的なシェア率を誇った屋根材で、当時の新築の約46%を占めていました。

しかし1990年後半までに作られたスレート屋根にはアスベストが含まれており、

2004年にアスベストが規制されてからスレート屋根のシェア率は下がっていきました。

アスベストが含まれないスレート屋根は耐久性が比較的低いため、需要がなくなっていったのです。

アスベストとは

アスベストは2000年頃に問題になったため名前を知っている方は多いと思いますが、

実際どんなものなのかを知らない方も多くいらっしゃるでしょう。

アスベストは繊維状の天然の鉱石で、無機繊維状鉱物の総称です。

耐火性・耐久性・断熱性・防音性に優れ、軽量で加工しやすいうえに安価ということで普及し、

当時は「夢の素材」などと呼ばれていたほど万能な素材だったのです。

しかし、アスベストを吸入してしまうと体内で分解されずに肺の中に残り、

肺がんや悪性中皮種、肺線維症などの病気の原因になってしまう恐れがあります。

そのため、現在の日本では製造、輸入、使用が禁止されています。

3.スレート屋根の種類

スレート屋根には、用途に応じて異なる形状のものがあります。

平板スレート

平板(へいばん)スレートは薄くて平らな板のような形状で、戸建て住宅で使用されることが多いです。

コロニアルやカラーベストと呼ばれることもありますが、これは商品名が呼び方として定着したもので、

いずれも基本的には平板スレートのことを指します。

厚型スレート

厚型スレートは、スレートに厚みをつけて瓦のようにデザインしたスレート屋根です。

この厚型スレートはカバー工法ができるため、当時は屋根のリフォーム業界で大ヒットしました。

現在ではガルバリウム鋼板によるカバー工法が主流になっていますが、カバー工法そのものが普及したのは

厚型スレートの存在があったからといえるでしょう。

波型スレート

波型スレートは、波状のデザインが特徴の屋根です。

較的安価で耐久性が高いため、工場や倉庫、体育館などで使用されています。

4.スレート屋根の特徴

スレート屋根の住宅は今でも多く見かけますが、新規の住宅でスレート屋根が施工されることは年々減ってきています。

現在では、金属屋根(ガルバリウム鋼板)が最もシェア率が高くなっています。

スレート屋根のメリット

・他の屋根材と比べて安価

・軽量なので耐震性が高い

・対応業者が多い

・形状や色が豊富でデザイン性が高い

スレート屋根のデメリット

・安価な分、耐用年数が短い

・劣化しやすいため、メンテナンス間隔が短い

・耐候性が低く、ひび割れや雨漏りが起きやすい

・太陽光パネルの設置が難しい

5.まとめ

近年、金属屋根が普及したことで相対的にシェア率が下がってきているスレート屋根ですが、

初期コストが低く施工しやすいためまだまだ人気の屋根です。

劣化しやすいためメンテナンスがこまめに必要ではありますが、塗装などをしっかり行えば長持ちするので、

もし屋根材で悩むことがあればスレート屋根も候補の1つとして考える価値はあるのではないでしょうか?

 

以上、【屋根解説】シリーズ担当、新人の佐藤でした。

 

 

記事をご覧頂き誠にありがとうございました。

これからも長野県松本市密着の外壁塗装専門店「サンテクペイント」を

よろしくお願い申し上げます。

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