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【外壁解説】ALC外壁とは?

塗装の豆知識 2023.11.08 (Wed) 更新

長野県松本市の皆さんこんにちは。 
長野県松本市の外壁塗装&屋根塗装専門店の サンテクペイント です。

 

【外壁解説】シリーズ、サイディング外壁モルタル外壁に続き、今回はALC外壁の解説です。

今回も、シリーズ担当の新人の佐藤が解説させて頂きます。

ALC外壁は、住宅だけでなくビルや商業施設など様々な建物で使われる外壁材です。

日本での住宅への使用率は高くありませんが、メンテナンス次第で50年以上もつと言われている優秀な外壁材です。

 

 ↓ ↓ ↓ 前回のモルタル外壁の解説はコチラ ↓ ↓ ↓

【外壁解説】モルタル外壁とは?

 

↓ ↓ ↓ 以前のサイディング外壁の解説はコチラ ↓ ↓ ↓

【外壁解説】サイディング外壁とは?

 

目次

1.ALCとは

2.ALCの成分

3.ALC外壁の特徴

 ーALC外壁のメリット

 ーALC外壁のデメリット

 ALCと他の外壁材との簡易比較表

4.ALCのシェア率

 外壁のシェア率一覧表

5.ALCの製造メーカー

6.まとめ

1. ALCとは

ALCは、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリート(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)の略称です。

コンクリートと聞くと重たいイメージがありますが、ALCは内部に気泡を含ませることで、

耐久性や耐火性はそのままに重量をコンクリートの約4分の1まで抑えています。

ALCは1920年代にスウェーデンで開発され、日本では1962年にヨーロッパから技術が導入された歴史のある建材です。

日本では現在3社が生産しており、日本産業規格のJIS認証を取得しているため品質も保証されています。

2. ALCの主成分

ALCの主成分は、セメント珪石生石灰アルミ粉末です。

これらをオートクレーブと呼ばれる装置で高温高圧で蒸気養生して硬化させたものがALCです。

そして、先述したように内部には気泡が含まれていますが、この気泡が全体の8割を占めています。

3. ALC外壁の特徴

ALCはメリットが多く、高品質な外壁材です。

しかし大きなデメリットもあるため、しっかり特徴を知ることが大切です。

ALC外壁のメリット

ALCは普及率こそ低いですが、

反りなどの経年劣化が起きにくいため耐用年数が50年以上と長いこと、

ALCパネル内部に含まれる気泡が断熱材の役割をするため夏は涼しく冬は暖かいこと、

主成分が無機質のセメントや珪石のため耐火性に優れる法定不燃材料であること、

パネル内部の気泡が音を吸収してくれるため室内が騒音のない快適な空間になること、

軽量で住宅の構造体への負担が少ないため耐震性が高いこと、

など他の外壁材とは違う非常に大きなメリットが多くあります。

ALC外壁のデメリット

ALCのデメリットとして指摘されることが多いのは防水性能です。

ALCは吸水性が高いため、塗装などでしっかり対策をしないと内部に水が入り構造体を腐らせてしまいます。

寒冷地では雨や雪などの影響で水蒸気の水分などが内部に入り、凍害によるひび割れなどが起こりやすいです。

そうなると塗装ではどうしようもなくなってしまうので、定期的なメンテナンスが必須の外壁材といえます。

また、ALC自体には防水性能がないため、施工時に現場での塗装が必要になります。

そのため窯業系サイディングなどと比べると工程が多く、初期コストが高いです。

しかし、前述したように耐久性には優れているため、適切な塗装を行えばメンテナンスコストは抑えることができます。

美観に関するデメリットとしては、パネル1枚1枚が小さいためサイディングよりも継ぎ目が多くなってしまうこともあげられます。

ALCと他の外壁材との簡易比較表

ALC モルタル サイディング
耐久性
防水性 ×
防火性
施工金額  高い 高い 高いものから低いものまで
施工期間 短い 長い 短い
仕上がり 一定の品質が期待できる 職人の腕次第 一定の品質が期待できる
汚れ  付きやすい 付きやすい 付きにくい
ひび割れ 入りやすい 入りやすい 入りにくい
デザイン性  種類がそれなりに豊富 自由度が高い 種類が豊富

4. ALCのシェア率

ALCは外壁材として優れていますが、初期コストの高さから日本でのシェア率は約0.4%と低いです。

外壁のシェア率一覧表

シェア率
窯業系サイディング 78.3%
金属サイディング 3.7%
アルミサイディング 8.8%
ALC 0.4%
モルタル 5.8%
木質系サイディング 0.8%
その他 2.4%

5.ALCの製造メーカー

ALCは、JIS認証されている企業でしか生産できません。

現在、日本で生産を認められている企業は3社あります。

ALCの中で最もシェア率が高いのが、旭化成建材の「ヘーベル」です。

他にも種類があり、厚さ75ミリ以上の「ヘーベル」、厚さ50ミリの「ヘーベルライト」、

厚さ35ミリの「ヘーベルパワーボード」などがあります。

ALCといえばヘーベルといったような印象を持つ方も多く、最も一般的なALCです。

その他にも、クリオンや住友金属鉱山シポレックスなどの企業でもALCの生産が行われています。

6. まとめ

ALCは高品質な外壁材ですが、初期コストの高さからなかなか採用されることがありません。

しかし、耐久性が高く長い目で見るとコストパフォーマンスに優れる優秀な外壁材であると言えます。

現在はサイディングが主流とはなっていますが、ALCを施工することも選択肢の1つとして考える価値は大いにあると思います。

以上、【外壁解説】シリーズ担当、佐藤でした。

 

 

記事をご覧頂き誠にありがとうございました。

これからも長野県松本市密着の外壁塗装専門店「サンテクペイント」を

よろしくお願い申し上げます。

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