【塗料の選び方】アステックペイントの塗料は?怪しい?業者目線で評判を解説します。
皆さま、こんにちは。
長野県松本市周辺の外壁・屋根塗装専門店 サンテクペイント です。
弊社でよく取り扱う塗料メーカーの1つに、アステックペイントという塗料メーカーがあります。
塗装業者だと思っている方もいるかもしれませんが、塗料の開発や加工、輸入や販売などを行っている企業です。
既に何年も取引を行っている弊社にとっては馴染みのある信頼できるメーカーですが、インターネットで検索するとこのようなワードが出てきます。
アステックペイントは、「怪しい」?
この業界と関係のない方は、アステックペイントに対してそういったイメージを持たれている方が多いようです。
他にも、「やばい」というようなワードも見受けられました。
なぜアステックペイントはそのようなイメージを持たれているのか?
アステックペイントは塗料メーカーとしては比較的歴史が浅く、まだまだ取り扱いのない塗装業者も多く存在します。
そのため、アステックペイントに関する情報が少なく、企業としての不透明さが残っていると言わざるを得ないでしょう。
詳しくは後述しますが、加盟店として認められた優良業者しかアステックペイントの塗料を扱えないため、アステックペイントの塗料を扱えない業者の中には悪い噂を流す人もいるようです…💦
しかし上述したように、弊社は既に何年もアステックペイントと取引を行っており、その結果信頼のおける優良メーカーであると判断しています。
業者目線でも強くおすすめできる高性能な塗料も多くあり、大手塗料メーカーと比較してもその技術力は非常に高いと言えるでしょう。
そこでこの記事では、アステックペイントが一体どんな企業で、どのような塗料を扱っているのか?
信用して塗料を使ってもいいのか?ということについて、業者目線で解説させていただきます。
目次 ┖ 業者の満足度 ┖ 業者の育成 |
アステックペイントとは?
アステックペイントは、福岡県福岡市に本社を置く塗料メーカーです。
大元はオーストラリアの塗料メーカーであり、2000年10月に日本総代理店として株式会社アステックジャパンが設立されました。
当時は主にオーストラリアから輸入した塗料の販売を行っており、出荷量の増加に伴い全国各地に工場を増設、順調に業績を伸ばしていきました。
そして2013年7月から塗料の自社製造を開始し、2024年現在では販売している塗料の9割は自社製造で輸入塗料の扱いは減少しています。
日本三大塗料メーカーと言われている「日本ペイント」「関西ペイント」「エスケー化研」は、いずれも歴史が長く、言わずと知れた大手メーカーです。
それらと比較して歴史が浅いと言えるアステックペイントは、まだ取り扱っていない業者も多く信頼できるのかわからないという方も少なくないでしょう。
しかし、たった20余年でここまで成長したその勢いは凄まじく、2019~2022年で4年連続遮熱塗料シェアNo.1を獲得するなど、大手メーカーにも引けを取らない実績があります。
アステックペイントの事業展開
アステックペイントの現在のコンセプトは「美壁革命」で、外壁に革命を起こすという理念のもと塗料の製造や販売などを行っています。
しかし塗料メーカーとしては珍しく、塗装業者へのシステムの提供やコンサルティング、現場管理アプリの開発なども行っており、塗料メーカーの垣根をこえて手広く事業を展開しています。
業界初の「直販体制」
アステックペイントは、塗装業界で初めて「塗料の直販体制」を採用しました。
数ある塗装業者の中から、施工実績の豊富さやお客様満足度の高い業者のみが優良業者として加盟店契約を結ぶことができ、アステックペイントから塗料を購入できるようになります。
これは、企業の方針として自分たちの製品が適切に施工されることを保証するための制度となっており、施工品質の水準を上げるためアステックペイントが業者に塗料の取り扱い方を直接指導することもあります。
そしてその施工保証として、塗料メーカーとしては珍しく各塗料にメーカー保証が設けられています。
従来、塗料メーカーが自社の塗料に対する保証を設けることはあまりありませんでした。
どんなに良い塗料でも、塗装業者が適切な施工を行わなければ施工不良になってしまい、塗料メーカーでは手に負えなくなってしまうからです。
その点、アステックペイントは選ばれた優良業者しか塗料を取り扱うことができないため、自信を持って保証制度を設けることができるのです。
また、メーカーから塗装業者に直接塗料を販売しているため、従来のような問屋や塗料販売店といった中間マージンなどが削減され、高性能な塗料を比較的安価で取り扱うことができます。
これらの特長は、塗装を依頼するお客様にとっても大きなメリットであるといえます。
現場管理アプリの開発
アステックペイントは、塗装業界のIT化促進のため現場管理アプリの開発も行っています。
それが弊社でも導入している「現場ポケット」というアプリです。
このアプリを導入することで、業者が現場管理や適切な施工を簡単に行うことができるようになります。
これにより、施工時の細かいミスの減少や工期短縮などが見込め、お客様の満足度向上にも繋がります。
自分たちの製品が最後まで適切に施工されることへの徹底っぷりは、アステックペイントの企業としての意識の高さがうかがえますね。
「プロタイムズ」の運営
「プロタイムズ」は、アステックペイントが運営している全国最大規模の優良施工店ネットワーク組織です。
アステックペイントによって細部まで徹底管理された「高品質な塗装工事」をお届けする、というのがコンセプトで、このプロタイムズへの加盟が認められた業者は、アステックペイントが構築したノウハウのもと、プロタイムズのフランチャイズ店を出店することができます。
塗料メーカーがこうしたネットワーク組織を運営しているのは珍しく、アステックペイントの大きな特徴の1つとなっています。
「リフォームジャーナル」の運営
「リフォームジャーナル」は、アステックペイントが運営している外壁塗装・屋根塗装・リフォームに関する情報を届けるメディアです。
これはアステックペイントが運営しているブログのようなもので、塗装やリフォームに関する様々な知識などを解説しています。
知識のないまま塗装などの工事を依頼すると、「思っていたのと違った」「悪徳業者に騙された」などといったトラブルが起きがちです。
そういったことが起こらないように知識のない方々へ向けて情報を発信しているメディアなので、これから塗装を検討する方々にとって非常に有益なメディアであるといえます。
主要製品の特徴
アステックペイントの主要製品には、弊社でも人気の高い超低汚染性が特徴の超低汚染リファインシリーズや、伸縮性に優れるピュアアクリル樹脂を使用したECー5000PCM(ーIR)などがあります。
超低汚染リファインシリーズ
アステックペイントのコンセプトである「美壁革命」の代名詞ともいえるのが、この水性タイプの超低汚染リファインシリーズです。
その名の通り、業界トップレベルの超低汚染性が特徴で、無機成分を配合することで緻密で強靭な塗膜を形成し、汚れの付着を防ぎます。
もし汚れが付着してしまった場合でも、親水性が高いため雨水などが塗膜と汚れの間に入り込み、汚れを洗い流してくれます。
特に手入れをしなくても美しい外観を維持できるのが、このシリーズの特徴です。
外壁用
・超低汚染リファイン1000SiーIR(水性形二液外壁用低汚染遮熱シリコン系上塗材)
超低汚染リファイン1000SiーIRは低汚染性と遮熱性に優れたシリコン樹脂塗料で、Siはシリコン、IRは遮熱性があることを表しています。
一般的なシリコン塗料の期待耐用年数は10~15年前後ですが、こちらは15~18年と耐久性に優れます。
期待耐用年数15~18年 保証年数10年
・超低汚染リファイン1000MFーIR(水性形二液外壁用低汚染遮熱無機成分配合フッ素系上塗材)
超低汚染リファイン1000MFーIRは無機成分を配合したフッ素樹脂塗料で、MFは無機フッ素、IRは遮熱性があることを表しています。
低汚染性と遮熱性に優れる高機能性をもちながら、期待耐用年数は20~24年とフッ素塗料の中では圧倒的な耐久性もあります。
期待耐用年数20~24年 保証年数10年
・超低汚染リファイン弾性1000MSーIR(水性形二液外壁用低汚染遮熱弾性無機シリコン系上塗材)
超低汚染リファイン1000弾性MSーIRは無機成分を配合したシリコン樹脂塗料に弾性を付与した塗料で、MSは無機シリコン、IRは遮熱性があることを表しています。
低汚染性や遮熱性に優れるだけでなく、弾性によって地震や強風などによる揺れに強くなり、ひび割れしにくくなります。
モルタル外壁などのひび割れしやすい外壁におすすめです。
期待耐用年数17~20年 保証年数10年
・超低汚染リファイン艶消1000MSーIR(水性形二液外壁用低汚染遮熱無機シリコン系上塗材)
超低汚染リファイン艶消1000MSーIRは無機成分を配合したシリコン樹脂塗料で、超低汚染リファインシリーズでは唯一の艶消し塗料です。
MSは無機シリコン、IRは遮熱性があることを表しています。
外壁をシックで落ち着いた雰囲気にしたい方はこちらの艶消し塗料がおすすめです。
期待耐用年数17~20年 保証年数10年
・超低汚染リファインJY1000MS(弱溶剤形二液外壁用低汚染無機シリコン系上塗材)
超低汚染リファインJY1000MSは、2024年1月24日に発売したばかりの、超低汚染リファインシリーズ初の弱溶剤タイプの塗料です。
JYは弱溶剤、MSは無機シリコンを表しています。
無機成分を配合したシリコン樹脂塗料で、弱溶剤タイプであるため密着性が高く、場所を選ばずに塗装できることが特徴です。
期待耐用年数15~18年 保証年数10年
・超低汚染リファインJY1000MSーIR(弱溶剤形二液外壁用低汚染遮熱無機シリコン系上塗材)
超低汚染リファインJY1000MSーIRは、超低汚染リファインJY1000MSに遮熱機能を付与した塗料です。
JYは弱溶剤、MSは無機シリコン、IRは遮熱性があることを表しています。
窯業サイディングなどの特に熱の影響を受けやすい外壁におすすめで、遮熱機能により真夏でも15℃前後表面温度を下げることができます。
表面温度が上がりにくくなると建物内の室温も上昇しにくくなるため、夏場でも快適な暮らしをしたい方におすすめです。
期待耐用年数15~18年 保証年数10年
屋根用
・超低汚染リファイン500SiーIR(水性形二液屋根用低汚染遮熱シリコン系上塗材)
超低汚染リファイン500SiーIRは、低汚染性と遮熱性に優れたシリコン樹脂塗料で、Siはシリコン、IRは遮熱性があることを表しています。
一般的なシリコン塗料の期待耐用年数は10~15年前後ですが、こちらは15~18年と耐久性に優れます。
期待耐用年数15~18年 保証年数10年
・超低汚染リファイン500MFーIR(水性形二液屋根用低汚染遮熱無機成分配合フッ素系上塗材)
超低汚染リファイン500MFーIRは、無機成分を配合したフッ素樹脂塗料で、MFはフッ素、IRは遮熱性があることを表しています。
低汚染性と遮熱性に優れる高機能性をもちながら、期待耐用年数は20~24年とフッ素塗料の中では圧倒的な耐久性もあります。
期待耐用年数20~24年 保証年数10年
・超低汚染リファインJY500MS(弱溶剤形二液屋根用低汚染無機シリコン系上塗材)
超低汚染リファインJY500MSは、2024年1月24日に発売したばかりの、超低汚染リファインシリーズ初の弱溶剤タイプの塗料です。
無機成分を配合したシリコン樹脂塗料で、弱溶剤タイプであるため密着性が高く、場所を選ばずに塗装できることが特徴です。
期待耐用年数15~18年 保証年数10年
・超低汚染リファインJY500MSーIR(弱溶剤形二液屋根用低汚染遮熱無機シリコン系上塗材)
超低汚染リファインJY500MSーIRは、超低汚染リファインJY500MSに遮熱機能を付与した塗料です。
JYは弱溶剤、MSは無機シリコン、IRは遮熱性があることを表しています。
表面温度が上がりにくくなると建物内の室温も上昇しにくくなるため、夏場でも快適な暮らしをしたい方におすすめです。
期待耐用年数15~18年 保証年数10年
ECー5000PCM(ーIR)
ECー5000PCM(ーIR)は、600%の伸縮性を持つピュアアクリル樹脂塗料です。
紫外線が日本の約5倍強いと言われているオーストラリアで生まれたECー2000という塗料が、日本の環境に合わせて改良されたのがECー5000PCM(ーIR)です。
PCMはPoly Carbonate Modifyの略称で、ピュアアクリル樹脂をポリカーボネート樹脂が覆って汚染を抑制していることを指しています。
600%の伸縮性によって揺れに強く、ひび割れやすいモルタルなどの外壁に適しているのが特徴です。
一般的にアクリル樹脂塗料と呼ばれているものは本来塗料としては最も低品質ですが、これらは不純物の混ざったアクリル樹脂を使用しています。
それに対してピュアアクリル樹脂は、不純物を取り除いた純粋なアクリルを使用しています。
純粋なアクリルを使用しているピュアアクリルは、飛行機の窓や水族館の水槽などにも使用されるほどの高耐久性を持つ樹脂であり、アステックペイントもECー5000PCM(ーIR)を「アステックペイントの中でも最高ランクの機能性を持った塗料です」としています。
また、一般的な弾性塗料は可塑剤を配合することで弾性を持たせていますが、この可塑剤は3~5年ほどで気化し、いずれ弾性がなくなってしまいます。
しかし、このECー5000PCM(ーIR)は可塑剤を使用していないため、長期に渡って弾性を保持できるのが大きな特徴です。
通常のECー5000PCMと、遮熱機能を付与したEC-5000PCM-IRの2種類があります。
期待耐用年数15年~ 保証年数10年
業者からの評判
アステックペイントの特徴や主要塗料について解説しましたが、実際業者からの評判はどうなのでしょうか。
アステックペイントは、2023年8月8日の時点で3134社もの企業に利用されています。
そしてその中から62社に対してアンケートが行われました。
業者の満足度
アステックペイントは、業者の満足度95%を達成しています。
満足度95%へと繋がった理由としてもっとも多かったのが、
「担当者がいつも迅速に動いてくれて、一生懸命やってくれる」
という意見のようです。
塗料の提案のしやすさ
数ある塗料の中で、アステックペイントの塗料が提案しやすかったと答えた業者は89%となっています。
その理由として、
- 商品ごとの特長がはっきりしている
- 商品そのもので他社と差別化ができる
という点があげられています。
アステックペイントの商品には他社の商品にはない機能性などがあるため提案しやすく、業者からみてもおすすめできるといった意見が多いようです。
また、各塗料の資料やカタログが充実しており、塗装を依頼するお客様にとっても塗料の特徴などがわかりやすくて安心できるという点も大きいでしょう。
業者の育成
アステックペイントは、定期的に業者に対して技術的な勉強会を開催しており、営業担当者がお客様に対して適切な提案をできるよう育成を行っています。
この勉強会によって、提案力があがったという業者からの声も多いようです。
アステックペイントには、こういった面でも従来の塗料メーカーにはない取り組みがみられますね。
アステックペイント、実際どうなの?
結局のところ、アステックペイントは信用できるのか?
そこが一番気になっていると思います。
弊社では、長年アステックペイントの塗料を使用しています。
その中でも特に人気なのが超低汚染リファインシリーズです。
そして弊社は2023年秋季の実績として、アステックペイントよりいくつか賞をいただきました。
その内の一部を紹介させていただきます。
※三和テクノとサンテクペイントは同じ企業です。
まず、アステックペイントの塗料を使った施工実績が北陸・甲信越エリアで1位。
超低汚染リファインシリーズに限らず、アステックペイントの様々な塗料をたくさん使っているということになります。
そしてその中でも、超低汚染リファインSi-IRの施工実績が全国で1位。
それだけ多くのお客様に超低汚染リファインSiーIRが選ばれているということになります。
大人気の超低汚染リファインシリーズ
超低汚染リファインシリーズは一体どうすごいのか?
他の塗料と比べて圧倒的に優れているのは、やはりその超低汚染性でしょう。
緻密で強靭な塗膜により汚れがつきにくく、親水性が高いのでもし汚れがついても雨水などが汚れを洗い流してくれます。
実際に、弊社で超低汚染リファインを施工したお客様のご自宅へ1年点検へ伺った際、近くで見ても汚れが全くありませんでした。
しかも、掃除などの手入れも一切していなかったとのことです。
今まで様々な塗料を扱ってきた業者からみても、超低汚染リファインシリーズの低汚染性は圧倒的なのです。
それに加えて超低汚染リファインシリーズは耐久性にも優れ、遮熱機能までついているので人気なのも納得できるのではないでしょうか?
まとめ
アステックペイントの特徴や主要製品について解説しました。
アステックペイントはまだ歴史の浅い塗料メーカーではありますが、その技術力は非常に高く、企業としての意識の高さも大手メーカーに負けていません。
弊社としては、アステックペイントの塗料は自信をもっておすすめできると考えています。
もし塗装を検討する場合は、ぜひこの記事を参考にしていただけたらと思います。
記事をご覧いただき誠にありがとうございました。
これからも長野県松本市・上田市密着の外壁塗装専門店「サンテクペイント」を
よろしくお願い申し上げます。
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長野県 松本市・上田市の塗装会社「サンテクペイント」